法の権化のような厳格な養父の歪んだ欲情の犠牲になる少女の姿を描く。脚本は「地獄(1979)」の田中陽造、監督は「青い獣 ひそかな愉しみ」の武田一成、撮影は「むちむちネオン街 私たべごろ」の森勝がそれぞれ担当。
1979年製作/72分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1979年8月4日
ちひろは養父・軍治の危篤の報に、家出してから六年ぶりで故郷の海辺の町に帰郷した。警察官だった軍治は何者かに殺された実の娘ミユキの命日に、ちひろを襲い、裸にすると銃口を押しつけ、のしかかっていった。そして、その銃が暴発し、警察を辞職したのだ。射的屋の光一に「十一歳で殺された娘の代りに十一歳のときこの家に貰われてきた」と話すちひろ。夕暮れの海を、一億円の保険に入って入水自殺した夫の死体を捜すミサと軍治の弟邦夫の姿があった。
映画「ひと夏の秘密」
【キャスト】
原悦子、渡辺とく子、萩原友絵、田山涼成、錆堂連、江角英明