「エスパイ」の解説
「エスパイ」とは、人並はずれた超能力を持った人間“エスパー”たちによって組織された国際秘密機構で、どの国家にも属さず、利益を追わず、権力をも求めず破壊者の手から世界平和を守る正義の〈力〉である。このエスパイたちと、正体不明の姿なき殺人者との超能力を駆使しての対決を描いたアクション映画。原作は小松左京の同名SF小説。脚本は「血を吸う薔薇」の小川英、監督は「ゴジラ対メカゴジラ」の福田純、撮影は「急げ! 若者」の上田正治がそれぞれ担当。
世界各地でVIPの暗殺事件が続発した。エスパイのニューヨーク本部では、事件の背後には宿敵、逆エスパイの魔手があると知って、その対策に苦慮していた。その頃エスパイの日本支部長・法条は、部下の田村とマリアを使って、超能力を持ったテスト・ドライバーの三木をスカウト、彼をエスパイの一員としてトレーニングしていた。ある日、イスタンブールから、ボールという男が重大情報を握っているとの知らせが入った。田村とマリアは、イスタンブールへ飛び、ボールから逆エスパイがバルトニア首相暗殺を計画していることを知らされた。しかし、現在その首相はサンモリッツとパリにいる。どちらかが替え玉なのだ。だが殺し屋・巽がボールを殺し、マリアをさらった。追跡していた田村も捕われた。
映画「エスパイ」
監督:福田純
原作:小松左京
出演:藤岡弘 由美かおる 草刈正雄 加山雄三 若山富三郎 内田勝正 スティーブ・グリーン 岡田英次 睦五郎 ジミー・ショウ ロジャー・ウッド アネスト・ハーネス アンドリュー・ヒューズ ウィリー・ドーシー 山谷初男 ロルフ・ジェサー ゲルマル・ライナー フランツ・グルーベル ジュリー・クラブ ケリー・バンシス