台風が近づいた日に、別れた夫から突然復縁を迫られ揺れ動く女の心理を描く。高橋揆一郎の原作「雨ごもり」の映画化で、脚本は「恋人たちの時刻」の荒井晴彦が執筆。監督は「美姉妹・喘ぐ」の上垣保朗、撮影は「子象物語 地上に降りた天使」の安藤庄平がそれぞれ担当。
1987年製作/96分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1987年12月19日
一度は別れたはずの夫が突然訪ねてくる。おりから近付いていた台風と時を合わせたようにやってきた男は女の心に少しづつ入り込み、まるで甘い蜜のようにセックスをちらつかせながら復縁を迫る。女の心は激しく揺れ、そして徐々に掻き乱されていく。山間の小さな町に台風が来て行き過ぎるまでの数日の間におこる、男と女の心理的な駆け引き心の揺れを、なにもかもが濡れ、押し流されてしまう自然のダイナミズムと重ね合わせながら丹念に描いてゆく文芸エロス大作。
映画「待ち濡れた女」
監督:上垣保朗
出演:中村晃子、浅野なつみ、柄沢次郎、亜湖、中西和久、花柳幻舟(特別出演)、高橋長英、
脚本:荒井晴彦