「女囚701号 さそり」の解説
女の憎しみと体臭がむせかえる女子刑務所を舞台に、恋人の裏切りに対し復讐の怨念を異常に燃やし続ける主人公を中心に、極限に追つめられた女囚たちの生態を描く。「ビッグコミック」に連載された篠原とおる原作・劇画の映画化。脚本は「ポルノギャンブル喜劇 大穴中穴へその穴」の神波史男と「博徒外人部隊」の松田寛夫、監督は第一回作品の伊藤俊也、撮影は「現代やくざ 人斬り与太」の仲沢半次郎がそれぞれ担当。
Y県女子刑務所。けたたましく鳴り響くサイレン、女囚二人が脱走を企だてた。松島ナミ、木田由紀子である。しかし、刑務所々長郷田らの必死の追跡で、脱走は失敗に終る。捕われた二人はイモ虫のように手足を縛られ、懲罰房へ入れられた。身動きのできない状態でナミは過去に思いを巡らせる。ナミには麻薬取締りの刑事、杉見という恋人かいた。ある時、杉見はナミを麻薬捜査の囮として使い、強姦させたあげく、自分はその現場に乗り込み麻薬を押収する。
映画「女囚701号 さそり」
監督:伊藤俊也
原作:篠原とおる
出演:梶芽衣子 扇ひろ子 渡辺やよい 横山リエ 三原葉子 根岸明美 小林千枝 国景子 谷本小夜子 片山由美子 城恵美 三戸部スエ 織田英子 山本緑 由貴利恵 園かおる 渡辺文雄 室田日出男 堀田真二 沼田曜一 伊達三郎 日尾孝司 藤山浩二 夏八木勲